眼前には千里の浜が広がる熊野王子神社のひとつ
千里王子神社(千里王子跡)
和歌山県日高郡みなべ町山内259
0739-72-2579
桓武天皇が廷暦年問(782~806)に鎮座したと伝えられている千里王子神社。浜で貝を拾って社殿に供える風習があったことから貝の王子とも称されています。
千里王子の歴史は桓武天皇が廷暦年問(782~806)に創建されたと伝えられています。花山法皇が熊野参詣の際に立ち寄られたという逸話もあります。そのほか、後鳥羽上皇など歴代上皇や貴族が参詣されました。また、室町時代には、貝の王子ともよばれ、応永34年に足利義満の側室の北野殿の参詣の際には浜辺で拾った貝を奉納しています。江戸時代以降は、紀伊藩主徳川頼宣や田辺領主をはじめとした多くの人々が参詣されています。
千里王子前には、千里安産観音(通称やすらぎさん)があり、子宝を願う夫婦も訪れています。明治時代に、千里王子神社となり、その後、同じみなべ町内にある須賀神社に合祀されました。
千里の浜
千里王子の眼前に広がる千里の浜は、『枕草子』で「千里の浜、ひろうおもひやらる」と書かれているほか、『伊勢物語』や『大鏡』、『保元物語』など、多くの文学作品で登場するみなべ町が誇る景勝地です。古くは白砂清松の浜とも呼ばれ、熊野参詣道の一部でした。また、千里の浜はアカウミガメの産卵でも大変有名で、5月から8月上旬にかけてウミガメが産卵にやってきます。本州でのウミガメの産卵数はこのみなべ町がトップで、名勝と共に天然記念物に指定されています。
熊野九十九王子
里伝では一大同年間(807年)に製塩業を開始した魚屋権兵衛という者が、その発展を祈願して一祠を創し、伊勢神宮の御分霊を勧請し、子孫を継いで奉仕してきたと伝えられています。11世紀以降、熊野詣が流行し、天皇、法皇の熊野行幸が頻繁に行われるようになり、その熊野詣に際して先達をつとめた熊野修験によって熊野古道沿いの神社が「九十九王子」として組織されました。
Infomation(詳細情報)
名称 | 千里王子神社(千里王子跡) |
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フリガナ | センリオウジジンジャ |
カテゴリー | 観光スポット・名所 / お寺・神社(寺社仏閣) / 熊野古道・世界遺産 / 熊野九十九王子 / 神社 |
住所 | 〒645-0012 和歌山県日高郡みなべ町山内259 |
アクセス | 阪和自動車道 みなべICから車で約10分 |
駐車場 | あり(無料) |
電話番号 | 0739-72-2579 (みなべ観光協会) |
料金 | 拝観料:無料 |
ホームページ | http://www.aikis.or.jp/~minabe/kumano/midokoro.html |
備考 | 和歌山県指定史跡 |
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