弘法大師が熊野社参の弘仁年中（810―824）頃に鎮座したといわれており、紀伊続風土記によると、旧湊村（現在の田辺町紺屋町）の稲荷社を当地に遷されたと伝えられています。

旧暦正月後の初午の日（2月中旬）には、豊作を占う二の午の「粥占い神事」が、5月5日には「お田植え神事（御田植祭）」などが市の無形文化財となっています。1月7日には、例大祭があり、獅子神楽によるおはらいが、盛大に行われます。

本殿には、稲荷神社ならではの五つの鳥居が立っており、両端には「おいなりさん」が出迎えてくれます。